昨日の続きで八百屋さんの話しです(今日も長文です)
今日の日中は半そででも充分に過ごせる暖かな千駄木でした。さて、昨日八百屋さんの話題を書かせて頂きましたが、思わぬ反響があったので今日も八百屋さんの話題を書きたいと思います。今日は『日本一の八百屋』になると断言して日々がんばっている青年の話しです。彼は以前の勤めていた会社のお客さんでした。埼玉のとある街で20代で八百屋の店主をしています。彼のやっている八百屋さんは埼玉でもそれなりに大きな街にありますが、駅から少し離れたむかしながらの団地の下にあります。古くからの団地なので、高齢化が進み住人はほとんどがおとしよりです。両親がすぐ隣で肉屋さんを経営していますが、名はショッピングセンターでも魚屋さんが閉店したりで歯抜け状態の場所です。駅前には大型のスーパーが何件もあり団地に住んでいる住人もほとんどが、そのショッピングセンターではなく駅前のスーパーを利用しています。そんな場所でしかも両親はお肉屋さんで息子が八百屋を始めたかと言うと、さかのぼること19歳の時です。高校を卒業してやりたい仕事が見つからないまま両親の肉屋を手伝っていました。しかし彼は絶対に肉屋だけにはなりたくないと考えていたそうです。肉屋の仕事を手伝っていていい点も悪い点も見ていたからではありますが、それ以上に肉屋では絶対に父親にはかなわないと思ったからだそうです。そんな事を考えながら肉屋を手伝っていた時に、肉屋の隣の八百屋さんが売れないから店を止めると言う話しが飛び込んできました。誰か八百屋をやってくれる人を紹介して欲しいと来たそうですが、八百屋に知り合いもいないので紹介は出来ないと断りました。そんなやりとりを何度か繰り返すうちに誰もやらないなら俺がやろうと突然思い立ち、それで八百屋を始めてしまったのです。市場に行った事もなければホウレン草と小松菜の区別もつかない全くのズブの素人です。もちろん両親も肉屋さんですから八百屋の事など全く分かりません。仕方なく彼は元々やっていた八百屋さんのご主人に1週間だけ時間をもらってその1週間で八百屋のノウハウを教わったそうです。しかし僅か1週間で八百屋の事を全て分かるはずもないのに、店をオープンさせてしまいました。案の定最初の1年は全くうまくいかなかったそうです。季節の野菜や果物も分からないのでオープン当初は定番のきゅうり、人参、玉葱、ピーマン、などといったごくわずかな商品しか置けなかったそうです。そんな八百屋では誰も買いに来る訳がありません。そこで彼が取った行動は、とにかくお年寄りと子供を取り込もうという事でした。お年寄りが気楽に集まって井戸端会議を開ける店。そして子供が学校帰りに立ち寄ってくれる店。そんなお年寄りと子供にとって居心地の良い店づくりに取り掛かりました。どう言う店づくりをしたかはここでは細かく説明しませんが、一言で言えば入りやすい店づくりです。そんな作戦がうまくいってまずはお年寄りが1人2人と集まってくる様になりました。そして彼はそんなお年寄りのお客さんから八百屋のノウハウを少しづつ教えてもらったそうです。季節の野菜や果物の名前、調理方法、値段の付け方などなど様々な事を教わったそうです。お年寄りからしてみれば孫の様な青年ががんばっている姿をみれば可愛がってあげたくもなり、丁寧に教えてくれます。自店の事だけはなく「むこうのスーパーではきゅうりが○○円だったから、あんたそれよりも1円でもいいから安くしなさい」とか、「この前たべた○○は美味しく無かったからもっと美味しい○○を仕入れて来なさい」とかコンサルの先生ばりにこと細かく教えてくれたそうです。そしてそのお年寄りは自分の友達を連れて買い物に来てくれたり自分の子供を連れて来てくれたりと変わりに営業までしてくれたそうです。そんなお年寄りたちと接して彼は『こだわりの野菜&果物』を置く事にし、それを前面に出しました。彼のこだわり方は徹底していて、自分が食べて美味しくて安全な物しか売りません。そしてこだわりの商品を見つける為に休みになると全国の生産地を廻って、自分の舌で納得するものを探し回ります。たとえそれが家庭菜園で作った物でも本当に美味しければ積極的に店に並べてしまいます。そして彼はこだわりの厳選商品を必ずお客さんに試食させます。美味しければ買って帰って、美味しくなければ買わなくていいからと。そして必ず1品か2品そのこだわりの商品を使った料理を作って、これも試食させます。自分で作ってもいいし、作るのが難しければこれを買って行ってと。そんな事を毎日毎日繰り返して行ったら自然にお客さんの数も増えて売上も上がっていったそうです。それから子供に関しては学校帰りに寄ってもらって、おやつ変りに色々な手作りした物を食べさせたそうです。最近は野菜嫌いの子供も多いので、特に野菜嫌いの子供でも食べられる物を作って惜しみなく食べさせました。そんな事を続けていくうちにその子供たちがお母さんを店に連れてきて、「ここの八百屋さんの野菜しか食べない」と言って親にその店で買物をさせる様になりました。そう言うお年寄りや子供達がどんどん増えてきて、やっと経営も安定してきたそうです。彼の一番凄いと思う点はとにかく周りの人の意見を良く聞いてすぐに試してみる。試して良ければずっと続けるという点です。出来そうでなかなか出来ない事です。私が花屋と言う商売にチャレンジしてみようと思ったのも彼と出会い、彼の生きざまを見た事も大きく影響しています。自分よりも一回り以上若い青年に教えられたのは彼くらいです。あ~、今日も長々と書いて疲れました。でも、今日書いた事は花屋に限らずどんな商売の人にも参考になるのではと思っています。自分も彼の様にはなかなかなれませんが、少しでも彼を見習ってこれからも花屋稼業をがんばっていくつもりです。長々とお付き合い頂きまして有難うございました。お疲れ様です。
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今日はそれ程蒸し暑くもなく過ごしやすい千駄木です。今日はとてもおめでたい事があります。それはこのブログ『遥かなる花の香り』が本日めでたく開設1周年を迎える事が出来たのです。早いもので去年の8月24日に急に思い立ち始めたこのブログも今日で丸1年続きました。当初はいつまで続くのやらと自分でも半信半疑で始めたにも関わらず何とか1年続きました。最初は毎日書こうと意気込んで始めましたが、さすがに毎日は無理でしたがそれでも今日まで続けられた事は自分でも驚きです。花に関係ない事も多く写真の腕もまだまだですが続ける事に意義があるので、今後も自分のペースで続けていきます。おかげ様でこんなたいした事のないブログでも毎回読んでくれている人もいますし、このブログを見て花の注文をくれたりと言う事もあるので、このブログも当店の販促の一貫として大いに役立っております。これから先もたわいもない内容だと思いますが、今後とも宜しくお願い致します。










































